息苦しくて夜中に目が覚めた。
何事かと頭を持ち上げれば、目の前には良く見知った上司の顔。
どうやらまたオレは抱き枕代わりになっているらしい。
きつく抱き締められていて身動きを取る事もままならないが、眠っている上司の眉間には皺がない。
それを見て小さく息を吐き出して、逞しい肩に擦り寄った。
安心して寝てもらえるなら、多少苦しいくらい何でもない。
肌越しに伝わる体温。
耳を寄せれば聞こえてくる吐息と心音。
それを感じてオレの目から涙がこぼれ落ちた。
温かい。
触れられる。
腕も、声も、背も手を伸ばせば直ぐに触れられる場所にある。
そんな些細な事が酷く嬉しい。
どんなに酷く殴られようが、蹴られようが、罵られようがかまわない。
オレに向けられる感情が怒りだけでもかまわないんだ。
アンタがそばにいて生きてさえいてくれればそれだけでいい。
「……ザンザス…」
もう久しく口にしなかった名を音にする。
なんとか片腕だけを自由にして、そっと広い背中に腕を回した。
「ザンザス…愛してる。愛してる…」
愛している。
愛している。
愛しているんだ、本当に。
何度も何度も呪文のように繰り返す。
その度に目から涙が溢れた。
何が正しくて何が間違いかなんてオレにはわからない。
ただ一つ言える事は、オレはもう二度とコイツを一人にはさせたくないって事だけだ。
もうオレはアンタから離れない。
死が二人を分かつまで、オレはアンタのそばにいるよ
- end -
突発で浮かんで書いた為なんだかわからん話に…(汗)
ボスは目が覚めた後情緒不安定でスクが隣にいなきゃ寝れなくなってたりしそうだなと思って…
本誌が本誌だから暗い話になった気がする(苦笑)
Yayoi Jugo