とある日常-Certa vita quotidiana-

まだ夜も明け切らぬ時刻。 グッタリと眠りについていた奥様ですが、突然ベッドから突き落とされました。 「あ゛ぁ!?」 床にはふかふかの絨毯が敷かれている為怪我はありませんが、流石に床とキスして目覚めたくはありません。 突き落とした張本人を睨めば、もっと冷たい目で睨み返されました。 「出る。朝メシ」 「はぁ!?出るったってまだ夜みてぇだぞ!?」 「うるせぇよカス。さっさとしろ」 奥様の反論にいつも通りに返し、旦那様はサイドテーブルの書類を見ています。 よくよく見ると服は既に着替えられており、いつでも仕事に行ける体勢です。 奥様は気付いてないでしょうが、自分が出かけるギリギリの時間まで旦那様は奥様を寝させてあげてました。 まあそんな事に気付いてない奥様は文句を言いながら服を着て、痛む腰を引きずりながら簡易キッチンへ向かいます。 「つーかオレ起こすんなら料理人起こせっての!ったく腰が痛くてかなわねぇってのによぉ!!」 ぶつくさ言いながらも手は動きます。 数分後、旦那様に食事を取らせた奥様は疲れ果ててソファに沈みました。 「なぁ、オレも付いて行くか?」 「必要ない」 「でもよぉ…」 「まともに動けねぇカスがごちゃごちゃうるせぇ」 「なっ…」 元はと言えばお前が、と言い返そうとしますが、唇が触れた為それはかないませんでした。 朝にするには少々濃厚なそれに力が抜けてしまいます。 「出てくる」 「お…おぅ……」 「俺が戻るまでベッドから動くんじゃねぇぞ」 少々頭の弱い奥様は旦那様の言い残した言葉を理解するまで少し時間がかかりました。 が、理解すると同時に真っ赤になってしまいます。 つまりは旦那様が帰ってくるまでベッドを占領していても良いという事。 どうやら本日奥様の仕事はお休みのようです。 「慣れねぇ事すると雨降るぜぇクソボス」 奥様の呟きが当たったのかはわかりませんが、その日は朝から雨になったそうな。

- end -

い、色々すみませんでしたっ!!(土下座) 悪乗りし過ぎました… でもなんか普通に夫婦やっててもおかしくないと思うんですが、私だけでしょうか。

Yayoi Jugo